解説記事

夜勤の給料 簡易シミュレーションマップ(当サイト試算)
時給1,000〜2,000円×6シフト66通りの簡易控除後額
公開日 ・ 最終更新日 ・ 読了 約5分
執筆: 夜勤ツールズ編集部
はじめにお断りです。本記事で表示する金額はすべて、全ケースに同じ控除率を適用した一律簡易控除後額であり、実際の手取りとは異なります(社会保険の加入要件・住民税・扶養などの個人差は反映していません)。
「夜勤に入ると、結局ひと月いくら残るのか」。求人票の時給からは意外と読み取れないこの疑問に、 表ひとつで答えるためのシミュレーション(試算)記事です。実際の給与を調査したデータではなく、 モデルとして設定したシフトを当サイトの計算ツールと同じ計算エンジンに入力して、時給1,000〜2,000円(100円刻み)×夜勤シフト6パターン=66通りの月間の簡易控除後額を一括試算しました(2026-08-23時点の当サイト試算)。 数値はすべてエンジンの実出力で、末尾に再現方法も載せています。
簡易控除後額は、手取りを見積もる際の出発点になる参考値です (実際の手取りは標準報酬月額・住民税・社会保険の加入要件などで変わります)。
簡易控除後額マトリクス(時給×シフト6パターン)
月間の簡易控除後額です(単位: 万円)。 簡易控除後額は額面から社会保険料15%を控除した後の金額に 所得税相当の仮控除(一律5%)を適用した簡易控除(実効約19.25%)を引いた参考値で、 社会保険の加入要件・標準報酬月額の等級・扶養・副業の源泉徴収区分などは反映していません。 表は横にスクロールできます。
※ 各列の「簡易控除後」は、社会保険料15%控除後の金額に所得税相当の仮控除(一律5%)を 適用した控除方式(実効約19.25%)による簡易控除後額です。 「所得税相当の仮控除」は本試算のための独自の一律控除で、実際の源泉徴収税額は 税額表・扶養親族等の人数・甲欄/乙欄の区分で決まるため一律ではありません。
| 時給 | 二交代夜勤(簡易控除後) | 三交代準夜(簡易控除後) | 三交代深夜(簡易控除後) | 深夜専従(簡易控除後) | 16時間夜勤(簡易控除後) | 週2副業(簡易控除後) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 14.1万 | 13.5万 | 13.9万 | 12.3万 | 10.2万 | 6.0万 |
| 1,100円 | 15.5万 | 14.9万 | 15.3万 | 13.5万 | 11.2万 | 6.6万 |
| 1,200円 | 17.0万 | 16.2万 | 16.7万 | 14.7万 | 12.2万 | 7.2万 |
| 1,300円 | 18.4万 | 17.6万 | 18.1万 | 16.0万 | 13.2万 | 7.8万 |
| 1,400円 | 19.8万 | 18.9万 | 19.5万 | 17.2万 | 14.2万 | 8.4万 |
| 1,500円 | 21.2万 | 20.3万 | 20.9万 | 18.4万 | 15.3万 | 9.0万 |
| 1,600円 | 22.6万 | 21.6万 | 22.3万 | 19.6万 | 16.3万 | 9.6万 |
| 1,700円 | 24.0万 | 23.0万 | 23.7万 | 20.9万 | 17.3万 | 10.2万 |
| 1,800円 | 25.4万 | 24.3万 | 25.1万 | 22.1万 | 18.3万 | 10.8万 |
| 1,900円 | 26.8万 | 25.7万 | 26.5万 | 23.3万 | 19.3万 | 11.4万 |
| 2,000円 | 28.3万 | 27.1万 | 27.9万 | 24.5万 | 20.3万 | 12.0万 |
※ 時給1,000円の行は、令和7年度改定で全都道府県の地域別最低賃金が1,000円を超えたため、 2026年時点では最低賃金未満の参考水準です(過去水準・下限側の比較用として掲載)。
※ 週2副業の列(月収約6〜12万円)は、勤務先で社会保険の加入要件を満たさないことが多い水準です。 その場合は社会保険料15%分の控除がかからず、実際の手取りは表より 多くなります(副業先での源泉徴収の区分も本試算とは異なります)。
6パターンの勤務時間帯と月の回数
各列のモデルにした勤務時間帯・回数です。実働と「うち深夜帯(22時〜翌5時)」の時間が、 上のマトリクスの差を生みます。
| パターン | 勤務・回数 | 月実働 | うち深夜 |
|---|---|---|---|
| 二交代夜勤(工場など) | 昼勤8:00〜17:00×10回+夜勤20:00〜翌5:00×10回(休憩各60分) | 160時間 | 60時間 |
| 三交代・準夜中心 | 日勤8:30〜17:30×10回+準夜16:00〜翌1:00×10回(休憩各60分) | 160時間 | 30時間 |
| 三交代・深夜中心 | 日勤8:30〜17:30×10回+深夜0:00〜9:00×10回(休憩各60分) | 160時間 | 50時間 |
| 深夜専従(警備・コンビニなど) | 22:00〜翌7:00×16回(休憩60分) | 128時間 | 96時間 |
| 16時間夜勤(病棟二交代) | 16:30〜翌9:00×8回(休憩・仮眠120分) | 116時間 | 40時間 |
| 週2ダブルワーク夜勤(副業分) | 22:00〜翌6:30×8回(休憩45分) | 62時間 | 50時間 |
各パターンをこの設定にした理由を読む
- 二交代夜勤(工場など): 昼勤と夜勤を1週間ごとに交替する昼夜二交代。週5日×4週=月20回の半分ずつを昼勤・夜勤とし、夜勤の休憩は0時前後(深夜帯内)で取る想定。
- 三交代・準夜中心: 三交代のローテのうち準夜勤が多い月のモデル。月20回の半分を日勤、半分を準夜とし、準夜の休憩は20時前後(深夜帯の外)で取る想定。
- 三交代・深夜中心: 三交代のローテのうち深夜勤が多い月のモデル。月20回の半分を日勤、半分を深夜勤とし、深夜勤の休憩は5時以降の朝帯(深夜帯の外)で取る想定。
- 深夜専従(警備・コンビニなど): 深夜帯だけに入る専従シフト。週4日×4週=月16回とし、休憩は深夜2時頃(深夜帯内)で取る想定。6パターン中で深夜時間の比率が最も高い。
- 16時間夜勤(病棟二交代): 病棟二交代の16時間夜勤に専従で月8回入るモデル。仮眠・休憩2時間は深夜帯内で取る想定。変形労働時間制で1回分を所定内として扱い、時間外割増は計上しない。
- 週2ダブルワーク夜勤(副業分): 本業とは別に週2回×4週=月8回、コンビニ等の夜勤に入るモデル。実働7時間45分に対し休憩45分(深夜帯内)を置き、労働基準法34条の休憩要件(実働6時間超は45分以上)を満たす設定。この列は副業側の給与だけの試算。
時給1,300円の割増内訳くらべ
マトリクスの1行(時給1,300円)を取り出して、額面と深夜割増の内訳を並べたものです。 月実働がパターンごとに違うので、比較しやすいように実働1時間あたりの簡易控除後額の列も付けました。 深夜帯の比率が高いシフトほど、同じ1時間でも簡易控除後額が多くなることが読み取れます。 表は横にスクロールできます。
| パターン | 基礎賃金 | 深夜割増 | 額面 | 簡易控除後額 | 実働1hあたり |
|---|---|---|---|---|---|
| 二交代夜勤 | 208,000円 | +19,500円 | 227,500円 | 183,706円 | 約1,148円 |
| 三交代準夜 | 208,000円 | +9,750円 | 217,750円 | 175,833円 | 約1,099円 |
| 三交代深夜 | 208,000円 | +16,250円 | 224,250円 | 181,081円 | 約1,132円 |
| 深夜専従 | 166,400円 | +31,200円 | 197,600円 | 159,562円 | 約1,247円 |
| 16時間夜勤 | 150,800円 | +13,000円 | 163,800円 | 132,268円 | 約1,140円 |
| 週2副業 | 80,600円 | +16,250円 | 96,850円 | 78,206円 | 約1,261円 |
※ 「実働1hあたり」は簡易控除後額÷月実働時間(表示のみ四捨五入)。簡易控除後額は社会保険料15%控除後の金額に 所得税相当の仮控除(一律5%)を適用した簡易控除(実効約19.25%)による参考値です。
読み方: 差の主因は実働時間、同じ実働なら深夜比率
列同士の月額の差を主に生んでいるのは月の実働時間です。 6パターンの実働は月62〜160時間と大きく異なるため、 たとえば週2副業(62時間)と二交代夜勤(160時間)の簡易控除後額の差は、まず働く時間の差そのものです。 列の月額だけを見て「どのシフトが稼げるか」を比べることはできません。
そこで実働をそろえて比べます。月実働が同じ160時間の3列(二交代夜勤・三交代準夜・三交代深夜)では、 深夜帯が月30時間の準夜中心が 約175,833円、50時間の深夜中心が 約181,081円、60時間の二交代夜勤が 約183,706円(いずれも時給1,300円)。同じ実働時間なら、深夜帯の時間が長いほど簡易控除後額が上がる——これが深夜割増(+25%)の効き方です。
実働1時間あたりに直すと、この関係はもっとはっきりします。深夜比率が最も低い三交代・準夜中心は 約1,099円/時間、 深夜帯の比率が最も高い週2副業は 約1,261円/時間です。 応募前に比べるなら、時給と月の実働時間に加えて「そのうち深夜帯(22時〜翌5時)に入る時間数」を見るのが近道です。
試算の前提と限界
- 時給制で、夜勤手当(固定額)は0円のモデルです。固定手当が支給される職場では額面に その分が加算されますが、固定手当も税・社会保険の対象となるため、手取りに反映されるのは 満額ではありません。
- 時間外割増は計上していません(各パターンとも所定の範囲内で収まる想定。変形労働時間制を想定し時間外割増は含めていません。二交代でも所定の扱いは職場により異なります。)
- 表の簡易控除後額は、額面から社会保険料(目安15%)を控除した後の金額に 所得税相当の仮控除(一律5%)を適用する簡易控除(実効約19.25%)を 全セルに共通で適用した参考値で、 社会保険の加入要件・標準報酬月額の等級・扶養・住民税・副業の源泉徴収区分は反映していません。 実際の源泉徴収税額は税額表・扶養親族等の人数・甲欄/乙欄の区分で決まるため一律ではなく、 本試算の仮控除(一律5%)は給与明細上の源泉所得税とは異なります。 特に月収が低いケース(週2副業列など)では社会保険に加入しない場合が多く、 その場合の実際の手取りは表より多くなります。
- 本業と通算した法定時間外の割増(労働時間の通算・労働基準法38条)は本業側の時間に依存するため含めていません。社会保険料・源泉所得税も一律概算のため、副業の加入要件によっては実際の控除と異なります。
このデータの作り方(再現方法)
本記事の66通りの数値は、当サイトの無料計算ツールが使っている計算エンジン (労働基準法37条の法定割増率にもとづく)に、上の表の勤務時間帯・回数をそのまま入力して 一括計算したものです(2026-08-23生成)。生成スクリプトと計算エンジンは 当サイトの公開リポジトリに含まれており、同じ条件で実行すれば同じ数値が再現されます。 表の値を1つずつ手入力はしていません。
自分の時給・シフトが表のモデルと違う場合は、同じエンジンで動く無料ツールで、 実際のシフト表のまま試算できます。
よくある質問
- 同じ時給なのに、シフトによって簡易控除後額がここまで違うのはなぜですか?
- 月の実働時間と、そのうち深夜帯(22時〜翌5時)が占める時間が違うためです。深夜帯の労働には25%以上の深夜割増が付くので、同じ実働時間でも深夜帯の比率が高いシフトほど額面が増えます。たとえば時給1,300円の深夜専従(実働128時間・うち深夜96時間)は、基礎賃金166,400円に深夜割増31,200円が上乗せされる試算です。
- この表の数値はどうやって計算していますか?
- 当サイトの計算ツールと同じ計算エンジン(法定割増率にもとづく)で、各シフトの勤務時間帯・回数から一括計算しています。表の簡易控除後額は額面から社会保険料(目安15%)を差し引き、その残りに所得税相当の仮控除(一律5%)を適用して差し引いた概算(実効約19.25%)で、住民税は含みません。実際の源泉徴収税額は税額表・扶養親族等の人数・甲欄/乙欄の区分で決まるため一律ではありません。実際の給与を調査した統計ではなく、生成スクリプトを公開リポジトリに置いた再現可能な計算例(シミュレーション)です。
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出典・参考資料
- 労働基準法(外部サイトが新しいタブで開きます)
発行主体: e-Gov法令検索(所管: 厚生労働省)・確認日: 2026-08-23
- 厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」(外部サイトが新しいタブで開きます)
発行主体: 厚生労働省・対象年度: 令和7年度・確認日: 2026-08-23
※ 本記事および紹介ツールの計算結果は概算であり、実際の給与は勤務先の規定によります。
※ 本記事の数表は当サイトの計算エンジンによる試算であり、実際の給与は勤務先の規定によります。 割増賃金の計算基礎(手当の扱い)・端数処理・控除額は職場や個人の状況によって変わります。